2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か(Ethics for Capitalists)』勝手に紹介文

この度、ジョセフ・ヒースの著書"Ethics for Capitalists"の邦訳が『資本主義にとって倫理とは何か』というタイトルで出ることになったらしい。 ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か』 資本主義にとって倫理とは何か 作者:ジョセフ・ヒース 慶應…

リベラリズム、デモクラシー、国家機構(フランシス・フクヤマ『政治の起源』『政治の衰退』メモ)

今回紹介するのは、フランシス・フクヤマの著書、『政治の起源』と『政治の衰退』である。フランシス・フクヤマというと、「歴史の終わり」でその名前を知っている人がほとんどだと思うが、「冷戦終了間際にリベラル・デモクラシーは完全勝利したとかのたま…

ジェラルド・ガウス(Gerald Gaus)の業績(PPE学会による追悼文)

ジェラルド・ガウス(Gerald Gaus)は政治哲学の分野においては非常に著名な研究者で、論文も本もいっぱい出している(筆者は社会契約論との関連でガウスを知った)。ガウスは惜しくも2020年にこの世を去ったのだが、その際にPhilosophy, Politics, Economic…