哲学
この度、ジョセフ・ヒースの著書"Ethics for Capitalists"の邦訳が『資本主義にとって倫理とは何か』というタイトルで出ることになったらしい。 ジョセフ・ヒース『資本主義にとって倫理とは何か』 資本主義にとって倫理とは何か 作者:ジョセフ・ヒース 慶應…
ジェラルド・ガウス(Gerald Gaus)は政治哲学の分野においては非常に著名な研究者で、論文も本もいっぱい出している(筆者は社会契約論との関連でガウスを知った)。ガウスは惜しくも2020年にこの世を去ったのだが、その際にPhilosophy, Politics, Economic…
今回紹介するのはJoseph Heath & Benoit Hardy-Vallée "Why do people behave immorally when drunk?"という2015年の論文。タイトルは「人はなぜ酔うと不道徳な行動をとるのか」というものだが、内容としては、道徳心理学(モラル・サイコロジー)の分野にお…
今回紹介するのは、Lisa Herzog & Bernardo Zacka "Fieldwork in Political Theory: Five Arguments for an Ethnographic Sensibility"という論文。著者のリサ・ヘルツォークとベルナルド・ザッカは、政治哲学者・政治理論家*1でありながら、自身でフィール…
今回紹介するのは、ベルナルド・ザッカ(Bernardo Zacka)という政治哲学者へのインタビュー。 Puff, Helmut and Zacka, Bernardo. 2022. "The architectures of waiting: Helmut Puff and Bernardo Zacka in conversation." インタビューの大部分は、ザッカ…
規範倫理学の一分野に、現代社会契約論という領域がある。これは、最も広く定義するなら、ホッブズら近世の社会契約論者にインスピレーションを得た議論の集合ということになるが、功利主義や義務論、徳倫理と比べると明らかに知名度が低く、教科書でもさら…
本記事では、ジョセフ・ヒースとジョエル・アンダーソンによる共著論文「先延ばしと拡張された意志」(Joseph Heath & Joel Anderson, 2010, "Procrastination and the Extended Will")を紹介する。 この論文は『時間泥棒:先延ばしについての哲学的論文集』…
今回紹介するのはこちら。 中尾央『人間進化の科学哲学 行動・心・文化』名古屋大学出版会 人間進化の科学哲学―行動・心・文化― 作者:中尾 央 名古屋大学出版会 Amazon
今回紹介するのは、ジョセフ・ヒースの論文「When does Critical Theory Become Conspiracy Theory?」である。この論文でヒースは、「新自由主義」概念をルーズに用いた議論などを念頭に置きながら、批判理論が陰謀論に堕してしまう条件、さらにまっとうな批…
先日、「リベラリズムとは何か?」という講演を聞いた。内容を詳細に書くのはダメだと思うので、ごく手短に概要をまとめてみたい。 第13回ワークショップ:「リベラリズムとは何か?:What is Liberalism?」 - 社会科学のメソドロジー web.iss.u-tokyo.ac.jp